今年も早いもので年末に差し掛かろうとしています。「資格試験のために学業を励んでいる人」「就職活動を行っている人」「企業から内定を受けた人」「社会人になるための準備をしている人」様々な状況にある今日だと思います。そこで今回は、人生や仕事の成功において欠かせない要素の一つであるGRIT(グリット)についてお話していきます。
GRITとは、「やり抜く力」や「粘り強さ」を意味する言葉です。困難な状況や挫折を経験しても、目標に向かって粘り強く努力し続けることができる、その心の強さや持続性を指します。
■GRITが求められる社会
現代社会は、変化が激しく、不確実性が高まっています。このような社会においては、変化に対応し、困難を乗り越えるための柔軟性と持続力が求められます。GRITは、そのような社会で活躍し、生きていくために不可欠な力と言えます。
■GRITが注目される理由
近年、GRITは心理学や教育の分野で特に注目されています。なぜなら、才能やIQよりも、GRITの方が長期的な成功を予測する上で重要な要素であることが研究で示されているからです。つまり、生まれ持った才能や知能よりも、困難な状況でも諦めずに努力を続けることができるGRITこそが、成功の鍵を握っていると考えられています。
■GRITの構成要素
GRITは、以下の要素から構成されると考えられています。
Guts(ガッツ): 困難なことにも立ち向かう闘志
Resilience(レジリエンス): 失敗しても粘り強くやり続けられる回復力
Initiative(イニシアティブ): 自らが目標を見据えて行動を起こす自発性
Tenacity(執念): 目標達成のために最後までやり抜く執念
■GRITを身につける方法
GRITは、生まれつきの才能ではなく、後天的に身につけることができる力(スキル)です。以下の方法を実践することで、GRITを育むことができます。
①明確な目標設定
達成したい目標を具体的に設定し、常に意識する。
②小さな成功体験を積み重ねる
目標に向かって小さなステップを積み重ね、達成感を味わう。
③失敗を恐れずに挑戦する
失敗は成功への過程であると捉え、積極的に挑戦する。
④周囲の人とのつながりを大切にする
周囲の人との協力や励ましは、モチベーションを維持する上で重要。
⑤継続的な学習
新しい知識やスキルを身につけることで、成長を実感できる。
⑥メンターを見つける
尊敬できる人物をメンターとし、アドバイスを受ける。
⑦逆境を楽しむ
困難な状況を乗り越える経験は、自己成長の機会と捉える。
GRITは、単なる根性論ではなく、科学的な根拠に基づいた概念です。GRITを身につけることは、個人だけでなく、組織全体の成長にもつながります。そして、変化が激しく、不確実性の高い現代に生きる私たちだからこそ身につけるべき力です。
株式会社 夢現
人事部 森
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